小規模事業者にとって、利益を増やすためには、原価管理と在庫の「見える化」が大切なことのひとつです。
多くの事業者が「毎月のたな卸しや試算表作成をしたことがない」といった「どんぶり勘定」の状況にありますが、
これは伸びしろ=「どんぶり勘定を改善するだけで利益を増やせる可能性」があることを意味します。
◎ どんぶり勘定からの脱却と利益向上
「どんぶり勘定」の典型例として、
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- 飲食業での食材原価率の認識不足(調味料や廃棄物の考慮不足など)や、
- 建設業・製造業での過剰在庫が挙げられます。
しかし、これらを「きちんと管理」するだけで、仕入れコストが大幅に下がり、利益が伸びた事例が多数あります。
◎原価管理の徹底:
醤油などの調味料も原価として正確に把握する。
歩留まりの悪さや廃棄物を考慮に入れる。
具体的な原価計算を行い、「儲け」に対する意識を高めることが重要です。
◎在庫の「見える化」と不良在庫の削減:
多くの経営者が倉庫の在庫を「お金」ではなく「風景」として捉えている現状があります。
毎月のたな卸しを習慣化し、不良在庫や過剰仕入れを明らかにすることで、仕入れのムダをなくし、その分で余剰資金を生み出すことができます。
「棚を減らすこと」が棚卸しの極意です。
ムダな保管場所がなければ、ムダな仕入れも抑えられます。
ABC分析を活用する:
売れ筋・死に筋商品を把握することで、在庫の効率的な管理(欠品防止、重点訴求、数量削減・廃番検討など)が可能になります。
マージンミックスを用いる:
利益率の違う商品をうまく組み合わせて全体の利益率を上げることで、各商品や部門がどれだけ収益に貢献しているかを判断し、粗利益率のシミュレーションを行うことができます。
これらの取り組みは、経営基盤の強化だけでなく、消費税対策にもつながります。
また経営者自身が「飯のタネ(利益の源泉)」を理解し、自社の強みを再認識するきっかけにもなるでしょう。