1. 売上予測の立て方:基本から学ぶ売上計算式

創業者の皆様が、銀行借入や役所からの支援を受けたり、補助金・助成金を申請する際に、「収支計画」を策定するための<売上予測>について解説します。

◎ なぜ売上予測が必要なのか?

事業を成功させるには、まず「お金の流れ」を把握することが不可欠です。
売上予測とは、このお金の流れを正確に見通すための羅針盤です。
多くの創業者が陥りがちな「どんぶり勘定」から脱却し、安定した経営の第一歩を踏み出すために、売上予測は欠かせません。

◎ 売上予測がもたらす3つのメリット

■利益が出る仕組みづくり

売上目標を立てることで、「いくら売れば利益が出るのか?」が明確になります。
漠然と事業を進めるのではなく、具体的な数字に基づいた経営が可能になります。

■資金ショートの予防

会社は、利益が出ていても資金が底をつくと倒産してしまいます。
売上予測に基づいた収支計画があれば、将来のお金の不足を事前に察知し、対策を講じることができます。

■銀行・行政からの信頼獲得

銀行や役所は、あなたの事業がどれだけ安定しているか、将来性があるかを判断します。
根拠のある売上予測は、説得力のある事業計画書となり、融資や助成金を受けやすくなります。

◎ 具体的な売上予測の策定方法

基本的には、次のような単純な計算式で売上予測をたてます:

◎売上予測の基本計算式:  売上=「客数 × 客単価」

業種によっては、以下のようにもっと適切と考えられる計算式もあります。

小売業・サービス業の場合:

A: 売上 = 1日あたり顧客数 × 客単価 × 営業日数
B: 売上 = 新規客数 +(既存客数 × 来店頻度) × 客単価

飲食業・美容業の場合:

売上 = 客単価 × 座席数 × 回転数 × 営業日数

販売店売りの大きい業種(コンビニなど)の場合:

売上 = 1㎡(または1坪)あたりの売上高 × 売場面積

製造業の場合:

A: 売上 = 製品単価 × 販売数
B: 売上 = 取引先数 × 製品単価

これらの計算式を用いて、過去の実績や市場の動向、業界平均なども考慮しながら、現実的かつ具体的な売上予測を立てることが重要です。
売上予測を立てることで、目標設定が明確になり、達成に向けた具体的な「取り組み」を計画できるようになります。