「どんぶり勘定」や「なりゆき経営」は、多くの小規模事業者に共通して見られる困った経営スタイルです。
しかし、これは同時に「まだ大いに伸びしろがある」ことを意味します。
変化し続ける経済環境の中で事業を持続的に発展させるためには、明確な経営計画の策定が不可欠です。
◎経営計画の重要性
経営計画は、単なる書類作成ではなく、自社の未来を描くための道しるべです。
例えば、休日にディ〇ニーランドへ行くことを想像してみてください。車か電車か、誰とどこで何時に集まるのか、どのアトラクションに乗って何を食べるのか。目的地で最高の時間を過ごすために、事前にあれこれ調べて考える。経営計画もこれと同じで、未来を具体的に描く作業なのです。
計画を策定する過程で、以下の3つの要素を明確にすることで、事業の方向性を定め、無駄な労力や資金投入を避けることができます。
1. 現状の把握:(環境分析)
まず、現在の状況を把握します。
| 自社の強み・弱み | 売上が上がっている理由や顧客に選ばれている理由(強み)、売上が伸び悩む要因(弱み)を客観的に認識します。 |
| 市場の動向・顧客のニーズ | 業界の変化、ターゲット顧客の購買動機や価値観を理解します。 |
| 競合の状況 | 競合他社の優位性や劣っている点を分析し、自社の立ち位置を明確にします。 |
2. 目標設定:
経営方針に基づき、「誰に、何を、どのように売るのか」という事業コンセプトを明確にし、それを具体的な数値目標に落とし込みます。
明確な目標は、事業における「戦略」そのものであり、無駄な「戦い」を避けることにつながります。
3. 取り組み:
設定した目標を達成するための具体的な行動計画を策定します。
これには、商品・サービスの改善、価格戦略、新たな販路開拓、効果的な販売促進策などが含まれます。
◎「飯のタネ」を理解する
経営計画を通じて、「何で儲かっているのか」「どの客が儲けさせてくれているのか」といった「飯のタネ(利益の源泉)」を理解することが極めて重要です。
これを理解することで、自社の真の強みが見えてきます。
経営計画は一度作成したら終わりではなく、PDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)を回しながら、状況に応じて柔軟に見直し、改善を繰り返すことが成功の秘訣です。